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Tamaki’s Adventure in Wonderland-2

 今、ヤッターマンがテレビから流れているのですが、金髪のお姉ちゃんの声がヒナギクだった事にビックリしました。

 そんなわけで(意味不明)ほぼ1ヶ月ぶりのタマちゃんアリス。読みたい方は「続きを読む」から。
 前回よりだいぶ長くなってるのかな。

カテゴリ「小説」を作ったので、1を探したい場合は、そちらを利用すると簡単ですよ。

 早くなのか、ゆっくりとなのか。
 上に向かってなのか、下に向かってなのか。
 動いているのは自分なのか、周りなのか。
 もしかしたら、自分はまだ眠っているのかもしれない。そう、本当は剣道場の裏手に腰を据えていて、ここは夢の中。だって、たしかに校舎の窓から内側に入ったはずなのに、こんなに、ずっとずっと落ちているなんて、どう考えたっておかしいのだから。
 ああ、そういえば、教室の掃除をしなければいけなかったんだ。タマキは思い出しました。どうしようかな、今から行ってももう遅そうだし、でも、このまま行かないで終わらせてしまうのは他の人に何だか悪いし。でも、まずは地面に辿り着かなきゃ話にならない。そこから教室まではどれだけかかるだろうか。この事を説明したとしても、信じてくれるかな?
 そんな事を考えていたら、不意に上に引っ張られるような感じがして、次の瞬間、足が地面についていました。
「ん、痛たたた……、くない?」
 足元には植物が生い茂っていました。ずっと先まで続く緑。上を見上げても鬱蒼と幾重にも重なった樹々の枝葉しか見えません。樹木にも地面にも絡まりあって這うツタが、なにやら不気味さをも演出します。
 ゆっくりと腰を上げて、スカートをはたきます。辺りを見回してみましたが、どうにもこうにも、自分は校舎に入っただけのはずなのに、なんでこんな場所にいるのかわかりません。もしかしたら、学校の地下には広大な秘密基地がけんせつされていたのかもしれない。きっと、来る日のために極秘の正義のヒーローがここに結成されていて、日々特訓などを繰り返しているのだ! リーダのレッドは元生徒会長であり、副会長であったブルーと共にこの組織を作り上げて……。
 タマキが幻想の渦を作り上げていると、ひょこりひょこりと金色の踊る一束の髪、もとい、キリノが背中の方から現れました。
「たいへん、たいへん。失くしてしまった。女王様から頂いた、大切な大切な銀時計を失くしてしまったよぉ」
 目に涙を浮かべながら、キリノは駆け回ります。その様子はまるで逃げ回るウサギのようでした。何も目に入っていないのか、目も虚ろにぼんやりと立っていたタマキにぶつかります。そこでようやく、タマキは近くにキリノがいる事に気が付きました。
「あなたは……」
 泣き顔のまま仰向けに転がり、ぐったりとしているキリノに、タマキは手を差し伸ばします。
「あの、大丈夫、ですか?」
 差し伸ばされたタマキの手を借りて、キリノはゆっくり起き上がりました。淡い青色のハンカチで涙を拭いながら礼を言います。
「そんな、当たり前の事をしただけですから。……、あ、そうだ。あなたに渡すものがあったんでした」
 タマキは先ほど拾った時計をキリノに手渡します。
「これ、きっと私に道を聞いた時に落としたんだと思います」
 不意を付かれたかのように一瞬だけ硬直して、だけど次の瞬間には目を爛々と輝かせ、優しく時計を握り締めます。そっと、子猫を抱きしめるように。
「これ……、拾ってくれたの?」
「はい。キリノさんの、ですよね?」
「そう、あたしのだよ。失くしてしまって、二度と出てこないと思っていたのに。ありがとう。これはね、先代の女王様から頂いた、大切な大切な懐中時計なんだ!」
「……、そうですか」
「本当にありがとう……、えっと……」
「あ、私の名前ですか? タマキです」
「タマキちゃん……、タマちゃん。うん、ありがとうね、タマちゃん。助かったよ」
 キリノはタマキの手を取って、ぶんぶんと上下に振りながら感謝の言葉を続けました。
 深い森の中、二人の女の子、陽は差し込まずともどことなく明るく、周りの空気は踊るかのよう。絡まりあうツタを踏み分けながら、並んで作られる二筋の軌跡。草を掻き分ける音が静かに音楽を奏でます。
「そうか、それじゃあ、タマちゃんは学校に戻らないとね」
「ええ、部活もありますし。私はどうやってここに来たのかわからないのですが、キリノさんはいったい、どうやって学校まで来たのですか?」
「実はね、あたしもどうやって行ったか分からないの」
 どういうことだろう? タマキは疑問を頭に浮かべて首を傾げます。
「あのね、あたしがあそこに行き着いたのは偶然なの。極々まれに、この森にあるうさぎ穴は、どこか不思議な場所に通じるんだけどね、たまたま今回、あたしが足を滑らせて落っこちたうさぎ穴がタマちゃんの世界と繋がってたわけ。そう、ほんとのほんとに偶然。穴が開いている時間はとっても短いから、もう閉じちゃってるだろうし、別の穴を見つけるなんてすっごく難しい。それに、もしも別の穴を見つけられても、それがタマちゃんの世界と繋がってるとは限らないんだ」
 もしかしたら自分は帰れないのだろうか。そう思うと、急に不安に襲われました。
「それじゃあ、私は……」
「ええ、帰れないんじゃないでしょうか」
 自分の考えていたことが他人の声として聞こえてきたことにも、急に頭上から声が聞こえてきたことにも、タマキは両方に驚きました。上を見上げると、大きな樹の太い枝に、一人の女の子が足をぱたつかせながら座っていました。片手には世渡りブラックマニュアルと書かれた一冊の本。
「だって、穴が見つかることだって珍しいのに、それが特定の世界に繋がっているなんて、絶望的じゃないですか。諦めた方がいいですよ」
「あなたは、安藤さん。なんて非道いこと言うの!」
 キリノが樹の上に向かって怒鳴ります。
「でもですね……」
 安藤が指をぱちんと鳴らすと、その姿が消えました。
「私は事実を述べているだけですよ?」
 タマキが気がつくと安藤は地上に立っていました。近くに生えていた赤色の果実をもぎ取って一口かじります。
「大丈夫、貴女ってば可愛いから、なんとかやっていけますよ。折角お会いできた縁ですし、良ければ働き口も紹介しますよ?」
「もう、あっちに行って。あたしがいる内はタマちゃんに手は出させないんだから」
「あらら、嫌われちゃいましたねぇ。こいつは失礼。それじゃあ、タマちゃんさん、また会いましょうね」
 そう言って安藤は持ってた果実を上に放りました。それと同時に、再び安藤は姿を消します。残ったのは、落下して転がる赤色の果実だけです。
「キリノさん、私は……」
「安藤さんはね、いっつも人の不安がるような事を言ったり、迷惑になるようなことしかしなかったり、他人をからかったり。だから、タマちゃんも気にしない方がいいよ」
 不安そうに自分を見つめるタマキを、キリノは言いました。
「それにね、お城にいる人なら、きっと戻る方法を知ってるかもしれないよ。だから、とりあえずお城まで行こう。あたしもちょうど、お城に用事があったところだからさ」
 微笑みながらキリノは語ります。
「……、それじゃあ、そうすることにします」
 再度歩き始めた二人が、大きな樹木の側を曲がると、鬱蒼とした森の出口が見えました。前方から二人を包み込むような光のカーテンの眩しさに、タマキは反射的に目を閉じてしまいます。ゆっくりと目を開くと、そこには平素な、けれども少し大きな家が建っていました。タマキたちから見える庭には長方形のテーブルが置かれていて、その上にはティーカップにティーポット、スコーンやサンドイッチなどが並んでいました。
 席についている男の子が二人に気付き、声を掛けます。
「これはまた、見かけないお客さんだね」
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タマキが気がつくと安藤は地上に立っていました。近くに生えていた赤色の果実を署・ャ取って一口かじります。


文字化けぇェェ~!!?

修正しておきました。ご指摘感謝です。
以降は気をつけます。
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